「百聞は一見に如かず」は何度も聞くよりも1度見たほうが理解できるということわざです。
有名なことわざなので、耳にした事がある人も多いと思います。
「百聞は一見に如かず」の「如かず」は「そこまでにはならない」という意味があるため、直訳すると「百回聞いても一回見るまでにはならない」という意味です。
つまり、何度も説明されるよりも、実際に自分の目で見たほうが理解できるという事です。
例えば、旅行のお土産や話を何度も聞いても、実際に行ったら想像していたのと違ったという事はありませんか?
このように何度も聞いているとわかったつもりになってしまう事も多いですが、実際には異なっている事も多いです。
「百聞は一見に如かず」の続き
「百聞は一見に如かず」は有名ですが、続きがある事は知らない人も多いと思います。
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
百見は一考に如かず(ひゃっけんはいっこうにしかず)
百考は一行に如かず(ひゃっこうはいっこうにしかず)
百行は一果に如かず(ひゃっこうはいっかにしかず)
百果は一幸に如かず(ひゃっかはいっこうにしかず)
百幸は一皇に如かず(ひゃっこうはいっこうにしかず)
※果が効となっている事もあるようです。
効果から来ていると考えられているため、意味は同じです。
簡単に要約すると
たくさん聞いても、一回見たほうが理解できます。
たくさん見るだけではなく、一回しっかりと考えたほう理解が深まります。
たくさん考えるだけではなく、一回行動して経験する事でわかる事も多いです。
たくさん行動しても、実際に成果がでていなければそれは理解できていない可能性が高いです。
たくさん成果がでていれば、それは幸せにつながります。
たくさんの幸せを経験できたら、みんなを幸せにしてあげましょう。
このような意味となっています。
つまり、見たり聞いたり考えたりするだけではく、実際に行動して成果を出す事は大切で、成果を出せば幸せにつながります。
そして、自分だけが幸せになるのではく、周囲も幸せにしてあげましょうというのが、「百聞は一見に如かず」の全容となっています。
例えば、目的地までの道がわからない時
説明を聞いてもわからなかったけれど、地図を見たらわかった。
地図を見てもわからなかったけれど、地図の見かた(現在地など)を教えてもらったらわかった。
このように内容が具体的になるほど不明点が無くなっていき、理解が深まっていきます。
まとめ
慣用句で知られる「百聞は意見に如かず」ですが、四字熟語で「百聞一見」(ひゃくぶんいっけん)と言われるなど、広く知られている有名なことわざです。
類語として知られている「論より証拠」も聞いたことがある人も多いと思います。
どちらも聞くだけではなく、他の方法によって確認する事が重要だという意味の言葉です。
日常生活でも実際に自分で動いてその証拠や根拠を確認する事は大切です。
噂話に尾ひれがついて、事実確認をしたらまったく違った内容になっている事も珍しくはありません。
実際に害のないような内容でしたら、話が変わっていても困る事は少ないと思いますが、事実確認を怠ると最悪の騙されてしまう事もあるため、注意が必要です。