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生存者バイアス

投稿日:2021年2月17日 更新日:

生存者バイアスは生き残ったものを基準とした偏った知見です。

なにかしらの選択をした結果生き残ってきたものは、その過程で大きな失敗しなかったものであるため、生き残ったものから情報を収集しても根幹を揺るがすような大きな失敗はありません。

そのため、生存者バイアスがかかった情報には本当にしてはいけない事は含まれていません。

例えば「死んだらわかる」と言われても死んだ人が本当に理解できたか確認する事はできませんし、「死んでもわからなかった」と言うクレームを受ける事もありません。

生存者バイアスの具体例

事故A・Bがあり、その事故の被害者(生存者のみ)から事故の危険性についての認識を確認します。

事故A

100人中10人が死亡、60人が重症、30人が軽傷とします。

生き残った人の意見

  • 60人の重傷者が「危険だった」と回答
  • 30人の軽症者が「それほど危険ではなかった」と回答

つまり、半数以上が危険だったという認識があります。

事故B

100人中50人が死亡、20人が重症、30人が軽傷とします。

生き残った人の意見

  • 20人の人が「危険だった」と回答
  • 30人の人が「それほど危険ではなかった」と回答

つまり、半数以上が危険ではなかったという認識があります。

事故A・Bの分析結果

事故についての認識を生き残った人に確認すると、「事故B(死者が多い方)の方が危険ではなかった」という認識をする人の割合が多くなってしまいます。

これは、事故Aの重傷者の人数が多い事が要因です。
そして、「とても危険だった」と感じているはずの死者の意見は含まれていません。

そのため、実際の事故と認識が異なった結果となってしまいます。

また、この事故の原因を究明する際にも、生き残った人は事故現場からある程度離れていたため、生存者の供述は不明瞭な点が多くなってしまいます。

まとめ

生存者バイアスは生死に限った現象ではありません。

組織・個人・物でも同様の事が起こります。

成功した会社や人の知識や経験に着目する場合、その過程で失敗して退いたものたちは対象から除外されます。

つまり、成功している立場の失敗談は軽傷で、大きな失敗をして重傷を負って去った意見は無視されています。

そのため、データ分析を行う際にはこのような根本的な要因を考える事も大切です。

実際に言う人がいるかわかりませんが、「死ぬ気でやればできる」という言葉には過労死してもできなかった人は含まれていませんし、過労死して初めてできなかった証明となるため、「死ぬ気でやればできる」という言葉に対して本人がその証拠と共に抗議する事はできません。

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