機会費用は数字で表すことの難しい時間に対する成果の概念です。
時間消費に対しての有益性や効率性に関係する経済学上の概念で、複数ある選択肢の中から最も有益な選択を行える機会を持てるかが大切です。
時間の消費の仕方には、自己投資や交際など様々な要素があり、架空の費用を総合的に判断します。
機会費用による損失は機会損失と言われます。
これは二者択一を迫られた時に選ばなかった選択肢のことを指します。
具体例
最終学歴が中学校卒業(15歳)のAさん
最終学歴が大学院卒業(24歳)のBさん
AさんとBさん教育課程を終えてから約10年の差があります。
このように異なる選択で生じる知識、経験、時間、お金などをまとめて、機会費用といいます。
AさんにとってはBさんが選択した学校以外での成果は機会損失となり、
BさんにとってはAさんが選択した学校教育での成果は機会損失となります。
この約10年の間に何を学び何を得るかはとても大きな差となります。
教育にお金を払うAさんと、働いて稼ぐBさんでは3,000万円程の差はでても不思議ではありません。
そのため、Bさんは社会経験10年分+3,000万円以上の価値のある経験や知識を積まなくては損失となってしまいます。
まとめ
機会費用は意識していいないと気づきにくいです。
お金しか意識していない場合はこの機会損失が大きくなりがちです。
「一文惜しみの百知らず」「損して得取れ」など、機会損失に関することわざは多いです。
そして、若年者の場合はその差が時間経過と共に広がっていきます。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言われるように、若年者は将来の種まきの時期です。
撒いた種が芽吹かないものもありが、全てが芽吹かない事は稀です。
芽吹かない種は需要が少ない能力である可能性が高いです。
これは能力の需要に焦点を当てる事で改善でき、能力の希少性はその価値となります。
また、機械化が進む中で機械でできる能力の需要は少ないため、時間をそこに割くのはお勧めできません。
機械化が進む中でも最終的な判断をするのは人です。
そのため、人と人をつなぐスーパーコネクターのように、機械に真似できない能力に価値があると私は考えます。