内在価値は時価に左右されない本質的な価値です。
主に投資の際に用いられる用語で、株式投資などで用いられる事が多いです。
株式では株の需要と供給のバランスが一致する価格がその企業の株価となるため常に変動しますが、内在価値は企業の本質的な価値を指すため、大幅に変わることは稀です。
株価を決める主な要因
- 企業の資産・収益・経営状況・成長性・配当などの指標
- 企業の経営理念
- 企業・社長・取締役などの実績
- 企業の社会的需要(社会が企業に求めるもの)
このような多くの要因を分析するため、個人で重要視する項目が異なる事や、関連企業の業績の変動、海外の経済動向などの多くの要素が絡むため、全ての人が同じ価値だと考えることは無く、各々が異なった価値だと考えるため、株価の適正な価格は日々変動します。
内在価値と株価の差
株価は需要と供給のバランスの取れた価格です。
しかし、内在価値は需要と供給は関係ありません。
その企業にどれだけの価値があるかで判断されます。
株価は日々変動していますが、内在価値は必ずしも変動はしませんし、株価と比例しない事も多いです。
そのため、株価が内臓価値よりも高ければ株を売却し、安ければ購入が繰り返され、株のトレードは日々行われます。
具体例
企業Aの内在株価が10,000円とします。
1日目
株価は9,000円
内在価値よりも安いため購入する事が望ましいです。
2日目
株価は10,000円
内在価値と同じため適正な価格です。
この段階で売却しても利益を得る事ができますが、適正な内在価値であれば株価が上昇する見込みがあります。
3日目
株価は11,000円
内在株価よりも高いので売却し利益を確定させることが望ましいです。
内在価値よりも離れた価格は内在価値に収束するため、内在価値以上の価格となった場合は株価が下がる可能性が高いです。
まとめ
内在価値を正しく予想することは難しいです。
しかし、内在価値を正しく分析する事ができれば取引において利益を得やすく、損失を招きにくくなります。
取引の基本は安く買って高く売る事です。
売買の差が利益となるため、値動きの大きい取引は利幅が大きくなる半面、リスクも大きくなります。
基本的に株価が下がっていくときその取引にかかわる方がそれだけの価値しかないと判断している状況です。
特に大きく下落する中でも価値があると考え購入する事ができる人はとても少ないです。
暴落を実際に経験すると、その中で購入できる人はごくわずかです。
たとえどれだけ頭では理解していても、そのリスクは想像よりも精神的に大きくなります。
そして、多くの場合はその極わずかの人が大きな資産を築くことができる反面、本来の価値以上の株価企業に投資してしまい、大きな損失を招くことや暴落の際に企業が倒産し価値がなくなってしまうなどの現実があります。
このようなリスクプレミアムを考慮しても購入する場合、リスクプレミアムに乗っているリスクを乗り越えた先には当然大きな利益が待っています。