ヴェブレン効果は商品価格が高いものを所有したくなる欲求です。
ヴェブレン効果は価格が上昇する事で需要が増加する現象ですがただ価格を上げるだけでは購入する人はいなくなってしまいます。
そのため価格を上げても需要が出るようにするには物質的な価値のほかに、心理的な影響を与えるような価値が付随していなくてはいけません。
ヴェブレン効果ように商品価格が高い事自体が価値に影響を与える要素となるには一定の条件があり、その条件を満たす事で希少性や高級感に影響を与えます。
具体例
ハイブランド商品に代表されるように、商品の価格が高い事が周知されている商品については特別な消費意識・欲求が生まれます。
例えば
- みんなが良いと思っているという心理的な安心材料
- 高いものを持っているという満足感
- 誰でも買えるわけではないので希少性が生まれる
- 補償の内容が充実している
- 製品のクオリティが高い
このようにハイブランド商品にはノーブランド商品とは異なった魅力があります。
そのため価格を向上させても需要は生まれます。
正規品と同程度の精巧な偽ブランド品は大幅な価格差があります。
通常ならば製造元は専門に制作しているため偽ブランド品よりも製造価格を抑えられるはずです。
しかし、それを行わずにあえて価格をあげて販売しています。
まとめ
通常は需要に比例して価格が上昇し、価格が上昇していくと需要は減少します。(スノップ効果)
つまり、商品価値が商品価格とバランスが取れている状態に保たれます。
しかし、ヴェブレン効果は商品の価格を上げる事で価値があると認識させ、需要を上げます。
この違いは焦点が商品の価値にあるのか、価格にあるのかの違いです。
備考
アメリカの経済・社会学者のヴェブレン取り上げたことでヴェブレン効果と呼ばれています。
ヴェブレン効果、ベブレン効果、ヴェブレン財、ベブレン財のいずれも同様の意味です。