メラビアンの法則は矛盾した情報に対しての影響に関する法則です。
コミュニケーションを取ろうとすると、言語を用いて表現する事が主流です。
その際に会話の内容以外にも多くの情報があります。
しかし、会話の内容やその他の情報との矛盾点がある事があり、矛盾が生じた際の重要視する項目を分析したものが、メラビアンの法則になります。
それぞれの重要度は下記の通りです。
- 言語情報(Verbal)7%
- 聴覚情報(Vocal)38%
- 視覚情報(Visual)55%
このように分類されるため、「7-38-55ルール」や「3Vの法則」とも呼ばれます。
具体例
ジェフ・ベゾス(amazon創設者/総資産世界一位)
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創設者/総資産額世界二位)
ウォーレン・バフェット(投資家/総資産額世界三位)
(2019年度調べ)
上記のような世界有数の資産家が「私はお金は持っていない」と言っても多くの人は冗談にしか聞こえないでしょう。
これが言語情報の7%なので、100人中7人は「お金を持っていない」と信じます。
そして、声のトーンが落ち込んでいた場合に聴覚情報の38%が追加されます。
合計で45%となり、100人中45人は「お金を持っていない」と信じます。
さらに、涙を流し、ボロボロの服装の場合に視覚情報の55%が追加されます。
合計で100%となり、100人中100人が「お金を持っていない」と信じます。
まとめ
メラビアンの法則では、言語、聴覚、視覚の3点が実際と異なる場合に疑心を抱く現象です。
ご飯をおいしいと心の底から思い食べていても、それが表情に出ていなければ本当においしかったのか不安になります。
これはコミュニケーションを行う上でとても大切な事で、些細な行き違いの原因となりかねません。
特に視覚的な情報は影響が大きいため、円滑なコミニュケーションには欠かせない重要な項目です。
しかし、文字情報ではメラビアンの法則に該当する情報が不足してしまいがちになてしまうため、読み手の気持ちが大きく反映されてしまう可能性もあります。
インターネットの復旧によりSNS等、文字情報のやり取りが増加したため、誤解を生まないためには、言葉選びも重要となります。
例えば
みなさまの人生に幸おおからんことをお祈りいたします。
みなさまの人生に幸あらんことをお祈りいたします。
上記はどちらも幸せを願う言葉でが、誤解を招く恐れがあります。
またどちらの意味ともとれるような、コールド・リーディングの際に使われるような言葉も注意です。
みなさまが幸せにならないこともないようにお祈りいたします。
のように二重否定は相手へ伝わりにくくなってしまいます。
言葉は相手へ伝える手段ですので、伝わらなくては本末転倒です。
みなさまが幸せになる様に祈っています。
のような表現の方が気持ちが伝わりやすいはずです。
備考
アメリカのアルバート・メラビアンが提唱したため、メラビンアンの法則と呼ばれています。