マネースクリプトはお金に対する価値観です。
マネースクリプトを大まかんに分類すると4つに分割する事ができます。
分類された傾向や特徴を見る事で、自分の価値観を認識し、苦手な事を理解し改善しやすくなります。
マネースクリプトの分類は「金銭崇拝」「金銭忌避」「金銭ステータス(マネーステータス)」「金銭警戒」の項目から構成されています。
どの項目も一長一短あり、極端な考えはよくないとされているため、バランスが大切です。
一般的には年収や借金などの経済状況とマネースクリプトの間には関係性があるとされています。
資産を形成しやすい人
「金銭崇拝」と「金銭ステータス」の意識が強い方でマネースクリプトの分類図では右上に分類されます。
幸せな生活をおくりやすい人
「金銭崇拝」と「金銭警戒」の意識が強い方でマネースクリプトの分類図では左上に分類されます。

基本的に金銭忌避意識が高い人はお金を多く持つ事に良い印象を持っていません。
そのため、自らもそうなりたいと思う事は少ないです。
その結果、お金に余裕がない生活を送る人が多く、様々な苦労を抱えやすいため、幸せだという認識が薄い人が多いです。
マネースクリプトの4つ分類の特徴
金銭崇拝(お金は善)
金銭崇拝意識が高い人は、多くの問題はお金で解決でき、お金は自由を与えてくれると信じています。
このため、お金を稼ぐ能力が高く、お金に対する自分なりの考えを持っている人が多く、仕事の優先順位が高くなりやすいです。
しかし、お金だけでは満足できないとも考えています。
金銭崇拝意識が極端に高い人は支出が多くなり、低資産や借金をする傾向があるため注意が必要です。
金銭忌避(お金は悪)
金銭忌避意識が高い人は日本人に多く、お金を稼ぐことは悪であり慎ましく暮らしていくことは美徳だと信じているため、高所得者は傲慢で堕落していると考える方が多いです。
そのため、経済状況を省みることなく他人のために自分が損をしたり、お金が少なくなる選択を無意識でしやすいです。
低収入、低資産、過度の支出、消費衝動などの危険性が高いです。
金銭ステータス(お金を使う)
金銭ステータス意識が高い人は、人間の価値はお金を持っているかで決まると信じています。
そのため、貧乏は怠けているという意識があります。
お金を稼ぐ能力が高く、積極的に投資を行ったりします。
しかし、生き金と死に金の判断を誤ってしまうと、支出過多に陥ってしまう事もあります。
また、金銭ステータスの傾向が極端に高い方は、分不相応な支出をする傾向があり、低資産、ギャンブル依存、などに陥りやすいので注意が必要です。
金銭警戒(お金を貯める)
金銭警戒意識が高い人は、貯金が大事だと信じています。
経済状況に敏感なため、比較的に経済的には裕福に生活を送れる方が多いです。
現金で買えないものは、抵抗感を示します。
お金を失うリスクに対しての嫌悪感が大きく、ギャンブルや投資はせず、堅実に生活する方が多いです。
この傾向が過剰だと、ストレスが多く人生が楽しめなくなるため注意が必要です。
まとめ
収入が多くてもお金に困っている人、反対に収入が少なくてもお金に困らない人がいると思います。
この違いはマネースクリプトによる違いが大きいです。
そして、この違いは小さ事から、大きな事まで幅広く影響を与えるため、日々の生活に大きな影響を与えます。
そして、マネースクリプトの違いは価値感による違いが大きいです。
価値観は知識や経験の中で培われていき、人生に大きな影響を与えます。
同じ価値観を持つ人は近い人生経験を得ている可能性が高いため、価値感が近い方と一緒に過ごす事で、お金に対するストレスが少ないです。
反対に異なった価値観の方と過ごす場合は、どちらか一方、または両方がストレスを抱えやすいので注意が必要です。
備考
マネースクリプトはアメリカの金融心理学者ブラッドレイ&セオドラ・クロンツによって考えられました。