フェルミ推定とはいくつかの手がかりを元に論理的な概算を求める方法です。
求めたい数値を仮定とする情報を元に論理的に分析するため、答えのわからない問いに対しての一つの解決方法として重宝されています。
しかし、求めらた答えは正確な数字ではないため、フェルミ推定では解決しない問題も多く存在します。
フェルミ推定の特性上、予備知識と論理的な思考が必要になります。
フェルミ推定はビジネスで多く利用されています。
具体例
飲食店のお昼の純利を求めるとします。
仮説として
注文から完食まで15分(座席にいる時間)
お昼時を2時間(混んでいる時間帯)
座席数が50席(店内を見渡します)
平均販売価格を1,000円(使用金額)
利益率を10%
と定義します。
※仮定です。
2時間÷15分=8回転
50席×8回転×1,000円×10%=40,000円
数字に近似値を代入する事ができればより実数に近い値がでます。
まとめ
フェルミ推定は会社の採用試験でも取り入れられ、ケース面接といわれる事もあります。
当然の事ながら、予備知識と過程が正しい場合は実際の数字に近くなります。
採用基準は結果を導き出した過程となることが多いため、計算された数字は重要でないことが多いです。
しかし、フェルミ推定は論理的思考力だけではなく、知識の量(教養のレベル)も判断できる試験となっているため、一般教養が大幅に少ないのには問題があるかもしれません。
備考
ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミから由来されています。