ドッグフーディングはシステムやサービスの問題や向上に向け積極的に改善していく取組です。
製品やサービスを提供する際には、販売して終わりではなく、その後も継続的に品質が保証されていなくてはシェアの拡大には繋がりません。
例えば
製品の場合はメンテナンスなどのアフターフォローが行われている
消耗品やサービスの場合は継続して同程度の品質が保証されている
このようにユーザーが利用しやすく、価値の高い状態を維持させなくてはいけません。
そのためには開発サイドで検証を行う必要があります。
多くはリリース前から始まり、サービス提供後も継続してユーザーにとって良いサービスを提供できるように繰り返し改善が行われます。
これはより良いサービスを提供するための創意工夫を行う事で競合他社に引けを取らないサービスを提供し続けるためでもあります。
具体例
ドッグフーディングはサービスの公開前から始まり、公開後にも継続して行われます。
アプリのようなサービスを提供する場合は
- プロト版
意図した操作が正常に行われるのかを確認します。 - α版の公開をする前
プロト版よりもサービスが拡大しているため、再度意図した操作が正常に行われるのかを確認します。 - α版の公開
この段階では制作サイドだけではなく、テストプレイヤーにも参加してもらい、意図した操作が正しく実行できるのかの確認を行います。 - β版の公開をする前
α版よりもサービスが拡大し、実装予定の内容がほぼ完全な状態のサービスであるため、細かな調整などが行われます。 - β版の公開
ユーザーにも協力してもらい、試験運用を行います。 - 正式リリース
制作サイドによる実証、ユーザーからの不具合報告の修正やバランスの調整などを行います。
このようにサービスの保全に努める事で、ユーザーにとって良いサービスを提供する事につながります。
まとめ
開発サイドだけの情報では、理解度が高い人向けのサービスを提供する事につながってしまうため、一般ユーザーの求めるものとは異なったものとなってしまう事があります。
また、一般ユーザーの意見を優遇しすぎても、右往左往してシステムの本筋が定まらずにこれも、一般ユーザーの求めるものとは異なったものとなってしまう事があります。
開発サイドと一般ユーザー、双方の意見を取り入れる事で将来的により良いサービスを提供する事が望ましいと考えられており、実際にGoogleなどの大企業もドッグフードサービスに取り組んでいます。
備考
営業担当が自社製品のドッグフードを食べて品質をアピールしたエピソードが由来とされています。