シンデレラ症候群は男性に高い理想を求める女性の考えです。
童話のシンデレラのように理想の相手を待ち続ける事が由来とされています。
シンデレラストーリーは富裕層への憧れがある貧困層にとっては普遍的な魅力を持っています。
シンデレラストーリーの大筋は、富裕層である理想の男性と結婚し幸せに暮らしたいという願望を叶えて富裕層の仲間入りをして華やかに過ごすというものです。
しかし、その理想は現実味がない事が多いです。
具体例
結婚をする時に求める条件は多種多様です。
その中で話題に上がる事もある「年収1千万円以上未婚男性」を理想の男性とする場合、実際に存在する可能性は極めて少ないです。
未婚で年収1,000万円以上の男性は1000人に1人(0.1%)程度です。
未婚既婚問わず年収1千万円以上の男性が
- 20代は約500人で1人(0.02%)
- 30代は約350人で1人(0.029%)
- 男性全体は約200人で1人(0.05%)
となり、絶対数が少ないです。
さらにこの条件のほかにも条件を追加していくと条件を満たすだけでも奇跡に近い人になってしまいます。
また、抽象的な要素の条件が多い人は理想が固まりすぎている可能性があるため注意が必要です。
結婚はお互いのバランスが重要になるので、同程度のレベルで結婚する傾向が強いです。
そのための指標として中央値(順番に並べた真ん中の人の水準)を参考にするとわかりやすいと思います。
年収 | 金額 |
---|---|
全体の平均 | 436万円 |
全体の中央値 | 370万円 |
男性全体の中央値 | 425万円 |
女性全体の中央値 | 315万円 |
男性20代前半の中央値 | 298万円 |
女性20代前半の中央値 | 289万円 |
男性20代後半の中央値 | 342万円 |
女性20代後半の中央値 | 319万円 |
男性30代前半の中央値 | 390万円 |
女性30代前半の中央値 | 333万円 |
上の表から考えると結婚適齢期の男性(30代前半)に年収390万円以上を求めるならば女性(30代前半)は年収333万円以上の収入がないと釣り合わない事になります。
私は個人的には男女平等はあまり推奨していないので男性に多く稼いでもらいたいのですが、男女雇用機会均等法が1972年に施行されてから共働きの家庭は増加傾向にあり、1990年代には片働き・共働きの家庭の水準が同程度になりました。
その後、2000年代からは片働きの家庭は減少傾向になり、多くの家庭が共働きになっています。
つまり、高年収の男性と結婚して専業主婦になるには狭き門になってしまったのが近年の日本です。
30代前半以下では年収400万円以上の男性の方が少数派なのに、条件がいい人から結婚していく事を考えると30代になって収入がそれなり(400万円以上)の水準である未婚の男性を探すのは難しくなってしまったのかもしれません。
シンデレラシンドロームになりやすい人の特徴
シンデレラシンドロームになりやすい人には傾向があります。
- 運命の相手がいると信じている
- 理想が高い
- 他者への依存度が高い
- 精神的に幼い
基本的には経験値が少ない事が多い事によって、理想と現実のバランスが乖離している事で求める理想が現実には存在するのか怪しいレベルになってしまう人も多いです。
特に近年は婚活市場で女性が余る時代になり、25歳を過ぎた女性の成婚率は低下していくという事実を知らないで年齢を重ねてしまい、選ぶ立場だと思い込んでいたのに気づけば誰からも選ばれない人になってしまっていたいう事も珍しくはありません。
まとめ
恋愛はお互いにバランスの取れた関係でなくてはうまくいかない事が多いです。
これは金銭面、精神面などをはじめとして、様々な要素を多面的にみた総合評価が釣り合わないといけないという事です。
つまり、高条件のパートナーと結ばれるためには、異性からみて高条件だと思われなくてはいけません。
これを見誤ってしまうと理想の人と出会えても、片思いで終わってしまいます。
高い理想を満たす好条件の男性は、多くの方がパートナーとして選びたいと思うため倍率も高くるためです。
ここまで理解できている方の中には、磨けば輝く原石を探す方もいます。
既に輝いているのは誰が見てもわかりますが、原石となると難しいため、倍率は下がります。
しかし、磨き方を間違うと原石が輝くことができないため注意が必要です。
備考
シンデレラは世界中で多くの物語があり、和名は灰かぶりです。
概要はどの国でも共通していて、貧しい女性の内面に惹かれた王子様がその女性を迎え入れ結婚する物語です。