アンカリング効果 | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

心理学

アンカリング効果

投稿日:2020年1月10日 更新日:

アンカリング効果とは

概要

アンカリング効果は最初に受けた印象によってその後の判断に大きな影響を与える現象です。

基本的に新しい事を始める際には「なにもしらない状態」からスタートするため、一番最初に知った情報がその後の評価基準となる傾向があります。

この一番最初はとても重要で、この時に受けた感情的な印象(食べ物の場合は美味しいイメージ)はその後の評価に大きく影響を与えてしまう傾向があり、その影響によって作り上げられた基準から合理的な判断結果を導こうとするため、判断結果は実態と異なることも多い(最初に食べたものが不味いとその後に同じようなものを目にしても食わず嫌いになってしまう人も多い)です。

アンカリング効果の「初めての経験ほど印象が強く残る」心理は初頭効果による影響で、試行回数が少ない段階では情報が少ないため、最初の印象はとても大きく作用していると考えられます。

特に、初めて感じる感情的な経験が強いほど強力な基準ができてしまいうためその後のイメージを覆す事は難しく、その基準を繰り返し用いる事でさらに基準の印象は強く(美味しくないから食べないという事を繰り返すと本来ならば美味しいものでも不味いという思い込みが強くなってしまいます)なります。

人によって重要視する点は異なるため、印象に残りやすい特徴には個人差があります。
※同じものをみても個人の感想が異なるのはこの影響があります。

アンカリング効果の具体例

アンカリング効果は商品の価格をはじめ、人の印象など感情が絡む場面で多く起こる現象です。

ジュースの価格で起こるアンカリング効果を例にあげると

  • 自動販売機で130円のジュースを見た後(基準点)にコンビニで100円のジュースを見ると安いと感じます。
  • スーパーで70円のジュースを見た後(基準点)、コンビニで100円のジュースを見ると高いと感じます。

このように最初に目にした(基準点を決めたか)印象を強く受けるため、次に目にしたジュースの価格に対する印象が異なります。
※この例では100円が平均値であるため高くも安くもありません。

そして、スーパーでジュースを目にする頻度が多い人は100円のジュースを高く思う傾向が強くなります。

反対に自動販売機でジュースを目にする頻度が多い人は100円のジュースを安く思う傾向が強いです。

このように目にする機会が多い環境に合わせた印象が強く残ります。

アンカリングへの対処方法

アンカリング効果による心理作用を完全にゼロにするのは難しいです。

これは感情的な印象(論理的に説明されていない)に対する具体的な答えを想定する事が難しいためです。

しかし、アンカリング効果を軽減する事はできます。

アンカリング効果は最初に得る情報が強く印象に残り、その後の意志決定に大きな影響を与えてしまいます。

基本的には判断材料が少ない状態であるほどアンカリング効果の影響を強く受けてしまうため、情報を多く入手して判断材料を増やすことで基準をより広い視野から導き事ができます。
※簡単にいうと平均化するための試行回数を増やす事で現実的な平均に近づいていきます。

現在はインターネットの復旧によって情報を多く入手する事ができますが、どの情報をどの程度重要視するかは個人差が大きいのが現状です。

そのため、情報を多く集める事で論理的な選択に近づける事ができても、完全にアンカリングから抜け出すことは難しいです。

そのため、最終的には経験などの個人の相場観で判断を行う事が多いです。

特に量産的ではないもの(希少なもの)ほど判断する難易度があがるため、貴重品の真贋鑑定はとても難しいです。

また、人を判断する時は情報を多く集める事でアンカリング効果などの心理作用を軽減できるため、他者の事を見極めるためにはコミュニケーションを多く取ることがカギになります。

まとめ

アンカリング効果は様々なシーンで活用されています。

例えば、スーパーなどで商品を販売する際に販売数量を制限すると、購入する人はその制限された数量に近い個数を買う傾向があります。

具体的には「お一人様1点限り」のように数量を限定する記載がある場合、本来ならば購入しなくても良いのに(不必要なのに)購入してしまう傾向があります。

このように心理的な影響を受けてしまう事で、合理的な正しい判断をしているはずなのに、その合理性を考えるための前提である基準点がおかしい可能性もあるので注意が必要です。

このような正しい判断ができなくなってしまう心理効果には

様々な心理効果があり、根本的を覆すような誤認をしてしまう事もあるため盲点がないか常に注意が必要です。

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